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心の沙漠を耕そう

「少女からの手紙」(L.Kさんから岡へ)

岡さん、こんにちは。
お久しぶりです。
お元気ですか?
私は、元気です!と言いたいけど、元気がなく落ち込んでいます。
以前から、岡さんに悩んでいることなど聞いて欲しいと思っていたのですが、勇気がないというか、何を書いたらいいのか分からなくなったり、メールを打つ元気さえもなく、ずるずる今日まで過ごしてしまいました。
一人で悩んでいないで誰かに聞いてもらったらいいと思うんだけど、なかなか言えず、さらに落ち込んでしまいました。
今、悩んでいるのは、仕事のことです。
就職をしようと思うんだけど、どういう仕事をしたらいいのか分からないのです。
>
私は今までボランティアがしたいと思い、アルバイトをし、どうしたら参加できるのか探していました。今回、やっと2ヶ月半植林のボランティアができ、今までやりたいと思っていたことができてすごく嬉しかったです。
この2ヶ月半を振り返ってみると、反省ばかりで、自分の力のなさを痛感しました。
周りの人はみんな、いい経験したね。というけど、もちろんすごくいい経験をしたと思うけど、それだけで終わってしまうのがすごく悔しいんです。
誰かの役に立ちたいという思いがすごく強くて、経験をしに中国へ行った訳ではないのに・・・、と思ってしまうのです。
>
中国から帰ってきて、色々考え、ボランティアをしたいけど全てをボランティアに注ぐまでの気持ちはないなと思い、仕事をしながら、休みの日にちょっとお手伝いしたり、1年に1週間くらい参加したり、定年後の楽しみにしようかなって思いました。(でも、ちょっとあきらめきれない部分があるかも・・・。)
それで、もうアルバイトをする理由がなくなったので、就職をしようとおもったんだけど・・・。今まで、目標というかやりたいって思ってきたことをやめて、今度は何をしたらいいのか分からなくなってしまいました。
この不況の中、やりたい仕事を探すって贅沢ですか?
自分のやりたいことを仕事にしている人って極わずかですよね。
ハローワークに行って、探しているんですがなかなか決められないんです。
>
もう一つ聞いて下さい。
何のために生きているのか分からないって思っていたのですが、最近ふと思ったんです。
生きているのに理由はないんじゃないかって。
何か理由を持って産まれてくる訳ではないんじゃないかなって。
生きなくちゃいけないんだから、そのために働いて、いろんなことをやって・・・。
あ〜、うまく伝えられない・・・。私、語彙も少なくて、話すのも下手だから、伝わらないかもしれないけど・・・、
こう考えたら、せっかく生きてるんだからいろんなことをやった方がいいなって思えて、元気が出てくるんです。
でも、元気がなかなか長続きしないんですけど・・・。
>こんな感じなんです。
あ〜、岡さんにメールを書いただけで、少しほっとしたし、何か元気がでてきました。
長くなってしまったけど、読んで下さってありがとうございました。

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「少女への手紙」(岡からL.Kさんへ)

こんにちは。メールありがとう。
いろいろ悩みも多いと思うけど・・・・・・・・・。目標って、なかなか難しいよ。
沙漠緑化に命を賭けて頑張っている遠山先生だって、目標探しの人生を送り、長い教授生活の中でずうっと温めてきたことを実行に移したのが80歳過ぎ、もちろん、その前の人生だって目標があったのだと思うけれど・・・。
目標があるから生きるのだけど、その目標っていうのは、先ず今日を生きること。
そして、明日も生きるために食べるものを探すことから始めること、そして、、また明後日を生きるために、食べるものを買うための金を得ること。
こんなことの繰り返しは、目標のない消極的な生き方のように思うだろう?
でも、僕の20代はそんな人生だった。とにかく生きるためにすることがある。
そして、仕事を求めて頑張ったんだけど、少しも充実感がない連続だった。
それでも、家族のために、子どものミルク代のために稼いだ。
そんな日々と年月が流れたけれど、空しいとは思わなかった。
家族や友人、そして、いろいろな人びととの出会いがあって面白かった。
人生って、どこに行っても何をしても、それなりに楽しいもんだよ。
それから、今の仕事についたのが30歳過ぎてからだった。
この仕事、福祉、ボランティア、教育の仕事は僕に合っていた。
やればやるほど面白かった。そして今日まで続いてしまった。
それでは、20代の人生が無駄だったかというと、それは違う。
20代の経験が、全て仕事に役立っている。
今から過去を振り返ってみると嬉しいこと、悲しいこと、苦しいこと、耐えたこと、などみんな心の肥料になっていた。
今の社会は、結果や効果を打算的にすぐに求めたがる社会だから仕方ないけど、焦るなよ。何をしたって食べていけるじゃないか。そこから始めてみようよ。
そして、気がついてみたら、楽しい自分に出会うことが、きっとできると思うよ。
食べること、生きること、楽しむこと・・・に、勇気を出して一歩踏み出してごらん。
迷ったときには、家族が居るじゃないか、仲間もいるよ。心の支えがあればできる。
僕は、いつでも受け止めてあげるから、何でも言ってほしい。
そして、楽しく心のキャッチボールをしよう。

今日は、ここまででごめん。時間が作れたらまたメールします。
岡 尚志

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